問答無用!!!

退屈が苦手な まの字です

シュペア

最近 なぜか 戦争ネタの番組が多いですね

その中で
NHK が 

  証言記録 兵士たちの戦争

そして そのあと

 世界のドキュメンタリー
 特集ニュンベルグ裁判

というのを やったんですね


   この対比は おもしろかったです ♪


まず 最初の特集
 わかっていたこととはいえ
ここまで 多くの証言を集めたものだと 感心しました

内容は 太平洋戦争の 現場の証言

  武器も食料もなく そして 補給もなく
  南方の島へ送られた 日本軍

 ひたすら 命令は 米軍を撲滅せよ!

 人を送れば 絶対勝つ
 装備が無くても 精神力で勝つ
 負けるのは 愛国心が無いからだ
  
 戦死者より 餓死と病死の方が はるかに多かった
 と 語られていました

 まっ カッコ悪い話が ゾロゾロと 語られるわけです


 このときの 日本軍の指導者は
 ここで 下がったら 自分の立場が無くなる!!
 どんな犠牲を払っても
 絶対に 下がれない

まっ そういう考えが強かった
というわけですね


そして その後 ドイツの戦犯を裁く
ニュンベルグ裁判の特集

 その中で 光っている人物がいました

多くのドイツ幹部将校が 
戦争の 正当性 愛国心を語ったり
また ヒトラーの命令には 逆らえなかった と 責任を回避しようとしていました

そんな 中

 軍需大臣 であり ヒトラーの側近 アルベルト シュペアが

 「私は共同責任を認める」

この共同責任 というのは 戦争を遂行した ヒトラーとの共同責任

このとき ヒトラーは死んでいますから
同じ責任を認めることは 死刑を意味します

この発言には 連合国側も驚きました

 「有罪になっても よい のか?  意味がわかっているのか?」

裁判で語った シュペアの 言葉です

「 私は 個人として 言っているのではない
  大臣として 戦争を続け
  ドイツ国民を何百万人も殺した
  そればかりでなく 世界に未曾有の破壊をもたらした
  この罪は 許されるものでないし
  責任を取らなければ ナチズムを肯定することになる
  それは 絶対に許されない 
  私は・・・・  子供たちに胸を張れる生き方をしたい 」

前に 書いたことがありますが
戦争の責任は やはり 政治家だと 思うんですね

戦争を起こすことは ともかく
どういう方向へ国民を導くか・・・・

先日 沖縄集団自決の 話がでていましたが

「日本の軍が そんなひどいことをするわけがない」
と いまだに 美化している 人たちや
戦争を語る 最近の政治家さんに
こういう 考え方があることも 知ってもらいたいものですねぇ


(ちなみに 当初 死刑を予想されたシュペアでしたが
  幹部が次々と死刑になる中
  戦争犯罪の解明に 協力した 貢献で
  20年の刑
  結局 命がおしくて 連合軍に協力しただけ と 批判する人もいて
  その評価は 大きく分かれているようです)