問答無用!!!

退屈が苦手な まの字です

リビングストンとスタンレー

皆さん
 「 暗黒の大陸 アフリカ 」 
 という言葉をご存じでしょうか?

 19世紀後半まで 
 アフリカ大陸の内陸部は西欧に知られておらず
 まったく未知の世界だったので
 こう 呼ばれました

 とはいえ 
 まの字が子供の頃まで 
 この言葉は生きていたような気がします

 実際のところ
  アフリカ大陸が内陸部詳細まで正確に判ったのは
  人工衛星が地球の写真を撮るようになってからですからね


でね
 実は この19世紀半ばから 大変な 探検ブームが起きました

 その中で 有名なのが 
 イギリスの宣教師であり医者でありそして探検家のリビングストンです

(昔の教科書より)

 リビングストンは 西欧人で初めてアフリカ大陸を横断し、
 また、天文測量をして、当時としてはかなり正確な地図を作り
 内陸部の実情を詳しく本国に伝えました

彼は 3回にわたり アフリカ探検をしていますが
 3回目の探検で 生死不明となってしまいました

イギリスを中心とした人達が 何とか助けたい
救助隊を出したいと 行動を起こしたのですがうまくいかず

当時の探検 というのは
 2〜300人くらいの 人間キャラバンで荷物を運び
 何年もかけて奥地に入るスタイルで
 文明の違う部族との衝突 猛獣に襲われたり 
  病気と飢餓 そして 仲間同士の人間不信・・・・
 成功して戻って来ても 半数以上が死亡していた
 (ほとんどが地元雇用のポーターですが・・) 
  というのが 当たり前の世界
 金もかかるし 命も落とすリスクも高い 
  危険極まりないわけです


それでも 動いたのが 
アメリカの ジャーナリストで探検家 
               スタンレー でした

彼は 前金1000ポンド 成功したら同額 
という報酬の約束で 探検隊を組織して出発
二年近くかけた 1871年11月
タンガニーカ湖湖畔ウジジの村で
病気静養していた リビングストンを発見

「Dr. Livingstone, I presume?」
(リビングストン博士でいらっしゃいますか?)
発見時の言葉は とてもウケて
リビングストン発見のニュースとともに世界に広まりました

当時の ビックニュースになったわけですね


ただ 一部では
スタンレーは金と売名のために やった
という声も出て 批判も出たようです
というのは 当時の1ポンドは 約75000円
手付と成功報酬で 彼は1億5千万の報酬を手にし
世界にヒーローとして 名前をはせた 
やっかみですね

私としては 富と名声を求め
 探検にチャレンジするのも ロマンと 思っています


ちなみに 日本の企業で
 車のライトなどを作っている スタンレー電気 は
 この英雄探検家  
   スタンレーから 名前をとっているのですよ


また 
結局、リビングストンは イギリスに戻ってくることはなく
この発見後 病気で亡くなっています

犠牲の多さや 長期に渡る大きなリスクなども 含め
自己責任を主張する人もいました


でもね

このニュースのおかげで 一部の国だけでなく
世界中の人が
アフリカって どんな ところなんだろう? と
初めて 暗黒の大陸と言われた アフリカに注目するようになりました

リビングストンとスタンレーという探検家がいなければ
アフリカの事情は未知のままで
しかも センセーショナルに 
世界に興味を持たせることも無かった
アフリカの歴史は随分変わっていたかもしれないのです

人が行きにくいところだからこそ
 情報が お金や命と代えても 人類の財産になった
 という ことだと 思います

実際のところ 
もっともっと 
どろどろしたいろーんなお話がくっついているのですが
今日のテーマと違うので 端折りますね




****
なんで こんな 話をしたかというと

ここ数日 
イスラム国における 
日本人絡めた不幸な出来事の件で

魔の字に どう 思うか? 
と 聞いてくる人が多く

しかも
 魔の字を誤解してか
   過激な意見を期待してくる 若い人が多いのです


そんな時 この話をしたので
       紹介させてもらいました



別に 
リビングストンが○○さんで スタンレーがXXさんとは言いません

この事件で 日本中のマスコミが そもそもイスラム国って何?
今の中近東の情勢は・・・ と 扱い
多くの人も イスラム国の情報や実態を知りたいと
興味を持ってくれるようになりました
今まであまり知られていなかったのが
大きな変化のきっかけになったのです

起きてしまった 事件に 
怒りを覚えるのは当然とは思います
外国の軍による懲罰も必要かと思います

・・・っが
少なくとも 復讐心や怨念で行動したり発言したりせず 
憎悪の応酬にならないよう 願うばかりです

そして 
それは それと して
異質の文化の付き合い方や スタンスの取り方など
賢い方法を指導するのが 政治家の役割と 思っています

ゆめゆめ 
政治家が 憎悪をあおるような事が ないように・・・


犠牲になった人も 
自分の身の上に起きた不幸はともかくとして

 本音は平和を願っていたはず 
            と 信じています  

    ・・・・・合掌